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これからも、仲間と共に。
ダブルダッチパフォーマー KO-YAが踏みだす「次の一歩」

向かい合った二人のターナー(回し手)が二本のロープを交互に回し、その間をジャンパー(跳び手)が自由自在に舞うことで興奮と感動を生み出し、多くの人を魅了する。究極の「チームスポーツ」とも言われる競技、それがダブルダッチだ。

KO-YAさんは、そんなダブルダッチ業界を牽引するプロダブルダッチチームREG☆STYLEのリーダーで、ダブルダッチの祭典「DOUBLE DUTCH CONTEST」にて世界大会3連覇という偉業を達成し、2022年にはダブルダッチの個人戦「DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL」でも優勝を果たした実力者。

挑戦する若者たちの翼になりたい

私たちZIPAIRはこれまでの既成概念にとらわれることなく新しい基準を作る「NEW BASIC AIRLINE」を目指し取り組みを進める中で、周りに流されることなく、もがきながらも輝いている若者たちの姿に共鳴し、彼らの翼になり、次世代のスタンダードを共に創っていきたいと考え「ZIPTRIP~ジブンの翼を探す旅~」を始動。プロジェクトの第二弾として、KO-YAさんと共に、ロサンゼルス(以下、LA)へと旅をしてきた。

今回は ”ZIPTRIP” 帰国直後のKO-YAさんに、「ZIPTRIP」を通して経験したことや、ダブルダッチパフォーマーとしての「これから」を聞いた。

自分の想像を超えた「感情」と、向き合った旅。

ー 帰国直後でお疲れのところ、ありがとうございます。
KO-YA :
とんでもないです!本当に最高の旅でした。今はバイブスがすごいので(笑)・・・むしろ色々とお話しがしたいです!

ー では早速 ”ZIPTRIP” について聞かせてください。ズバリ一番印象に残っていることは?
KO-YA :
2日目の夜に・・・自分が想像もしなかった感情が溢れてきたんです。それがきっかけで今回のZIPAIRのメンバーが「チーム」になった、というのが一番印象的なことです。

ー 「感情が溢れてきた」きっかけが、なにかあったのですか?
KO-YA :
雨・・・ですかね。出発前から天気予報は「雨」でした。でも今回チャンスをもらえたので「雨なんかに負けない」「旅を成功させるのは自分次第だ」って思っていました。でも、LAについたらやっぱり雨。それも30年ぶりのストームに当たりました笑 そこからは思い通りにいかない場面が多くて、不安になっていきました。

ー KO-YAさんが感じていた、その「不安」や「プレッシャー」を、チームに共有したのですか?
KO-YA :
僕からは話さなかったのですが、周りのみんなが「僕の状況」を感じてくれていたんです。これはあとで聞いた話なのですが・・・今回自分のダブルダッチのチームメイトも二人、旅に同行していて、その二人がスタッフさんたちに「今のKO-YAは、本来のKO-YAじゃない」って、相談をしてくれていたんです。自覚はなかったけど、突っ走っていたんでしょうね・・・同じようにスタッフさんたちも僕の状況を察してくれていて・・・そんな話を聞いて、語り合って・・・色々な感情が溢れ出たのが、2日目の夜でした。

ー 今回の ”ZIPTRIP” の行き先は LAでしたが、これまでLAには?
KO-YA :
実はここにも物語があって・・・LAに行くのは8年ぶりだったんです。その8年前というのはプライベートだったのですが、ハンティントンビーチに行ったんです。で、実は今回の旅で最初に立ち寄ったのが、ハンティントンビーチでした。

ー それは運命ですね!
KO-YA :
最初は「なんか行ったことあるな」程度の感じで、実際、先ほども話したようにすごい雨だったので、ビーチには行けず近くのカフェで食事をとったのですが、急に8年前の感情がフラッシュバックしてきたんです。

ー どういったことがフラッシュバックしたのですか?
KO-YA :
当時僕はダブルダッチに自信がなくて「これからどうしようかな」なんて考えながら、ぼーっと海を眺めていたんです。そんな自分が一気にフラッシュバックして、「あれから8年間、ダブルダッチを続けてきたからこそ、今の自分はここにいる」って思えたんです。そんな自分に「ありがとう」って気持ちになりました。

ー まさに運命的な旅のはじまり、だったのですね。
KO-YA :
そうですね。まさかそんなことを思い出すなんて思ってもいなかった。これまでも思い出すことなんてなかったので。でも「場所」が思い出させてくれたんです。

ー そんな1日目からスタートした ”ZIPTRIP” は、どうなっていったのですか?
KO-YA :
予定通りにいかないことが続きました。 「理想を超えたい!」と思って臨んだ旅だったのに、理想にすら辿り着けない。自分の中で「焦り」と「悔しさ」が、ずっと渦巻いていました。結局、移動中の車内では、ずっとトーンダウンしてました笑


ー その様子を周りが見て「いつものKO-YAじゃない」と笑
KO-YA :
そうですね。そんな中でメンバーが、僕がいない場所でスタッフさんに相談してくれていたんです。「どうやったら、いつものKO-YAを出せるのか?」って。

ー そこで迎える「2日目の夜」ですね。
KO-YA :
急遽みんなで夜ご飯を食べにいくことなって、そこに偶然仕事でLAに来ていたZIPTRIP第一弾のBUG!? も、駆けつけてくれたんです。そんなサプライズもあって、ご飯を食べながら、みんなが今の「僕の状況」について語りかけてくれました。みんなの言葉がすごく響いたし、この夜ご飯の時間もみんながあえてつくってくれたとか、僕のいないところでみんなが僕の状況を考えてくれていたとか、そんな話も聞いて、僕の中にあった色々な感情が一気に溢れてきたんです。ずっと静かにその様子を見ていたBUG!? も「KO-YA、ありのままいけ!」って言ってくれて。そのときBUG!?から、この ”ZIPTRIP” のバトンを受け取った感じがしました。みんなからも「ありのままのKO-YAでいいから」って言ってもらえて。特に印象的だったのが、スタッフさんが「いつも通りのKO-YAくんでいいから。あとは俺たちに任せてよ!」って言ってくれたんです。その時に、すーっと肩の力が抜けた感覚と、「これがチームなんだよな」って思いが込み上げてきました。結果、僕は大号泣していました笑

ー 改めてチームを意識したのですね。
KO-YA :
「自分でなんとかしなきゃ」という思いも、結局は「自分が!自分が!」というエゴでしかないんだなって。「うまくやろうとしなくていい。僕は完璧じゃなくていい」って。そこからは切り替えて、「よし!やりましょう!!!」って笑

「ジブンの翼」。それは「大切な仲間」と「ありのままの自分」。

ー KO-YAさんは、これまでも気負ってしまうことはあったのですか?
KO-YA :
あります!あります! だから、一緒に行ったチームメイトの二人はきっと「あー、いつものあの感じだ笑」って思って対策をしてくれたんだと思います。本当に今回、チームメイトが一緒に旅に行ってくれたことが、大きかったですね。


ー 「仲間」に助けられたわけですね。
KO-YA :
そうですね。改めて仲間の大切さを感じたし、さらにこの時にチームメイトだけではなく、一緒に旅をしたZIPAIRのスタッフの皆さんも、チームになった感じがすごく嬉しかったんです。その時に ”ZIPTRIP” のテーマでもある「ジブンの翼」が見つかりました。


ー それは、どのような「翼」でしたか?
KO-YA :
「チーム、仲間の大切さ」ですね。ダブルダッチは基本「チーム」なんですが、改めてその意味を再確認しました。仲間の大切さが、一つ目の翼。そして、ありのままの自分でいること。それが、もう片方の翼、ですね。


ー 「信頼できる仲間」がいるからこそ「ありのままの自分」でいられる。まさに、ダブルダッチの原点を「再確認」したということなので、ここからは改めて、ダブルダッチパフォーマー KO-YAさんについて、お話をお聞かせください。
KO-YA :
わかりました!

【「後編 4/14公開」 へと続く 】