時代に合ったかたちで「ハワイを満喫する方法」とは?
今、旅のトレンドと言われたときに挙がる「アグリツーリズム」「エコツーリズム」「アンダーツーリズム」などのキーワード。いずれも少し分かりずらい言葉ではあるけれど、共通しているのは、「旅先の地域に根ざした文化や伝統、風習などをありのままに楽しもう」というものだ。
これを日本に暮らす人にとっての定番旅行先であるハワイ・ホノルルに当てはめてみたら、どのような旅になるのだろうか? 2月〜3月はハワイの雨季にあたるが、ここで提案する旅だったら、実際に足を運んでみたくなる人も多いかもしれない。
ハワイの2月〜3月の気候
まずは、2月から3月にかけてのハワイの気候を紹介。この時期は雨が続く雨季にあたるが、平均最低気温は20℃で、平均最高気温は24〜25℃前後だ。雨季とはいえ、日本・東京の降水量と比較したら、あまり大差はない。むしろ、温暖で過ごしやすい気候と言えるだろう。
見方を変えれば、この時期のハワイ・ホノルルと日本・東京の季節は異なっていて、その違いを楽しむことができる。
旅のキーワードは「農業」
そんなハワイ・ホノルルで旅のトレンドである「旅先の地域に根ざした文化や伝統、風習などをありのままに楽しむ」を一番体験しやすいのが、農業に関わるものだ。
というのも、ハワイにおける農業は生活のために欠かせない要素のひとつ。自然を大切にする文化「Aloha ʻĀina(アロハアイナ)」が根付いており、農業に触れることでハワイの文化を知るきっかけになる。
ハワイは島外との交流が大陸と比べて難しいこともあり、自然を搾取しすぎない農法が確立されていたり、島内で生産したものを島内で消費する地産地消をしていたり、自然と共に生きる術を長年にわたって実践しているのだ。
では、実際にどのようにすればハワイの農業を楽しめるのだろうか? その方法を3つ紹介したい。
01.
ファーマーズマーケットで
ハワイの生活様式を知る
近年、日本でも目にするようになったファーマーズマーケット。スーパーマーケットなどとは異なり、生産者が直接その場で野菜や果物、それらを使用した加工品などを売っているのが特徴だ。
2月〜3月は日本と比べて温暖なので、日本ではなかなか食べられない野菜や果物を手に取れるかもしれない。ハワイで暮らす人たちにとって欠かせない農作物に出会える可能性もある。
何よりも生産者の人たちに栽培のこだわりを聞くことによって、背景にある自然に対する考え方やハワイならではの生活様式などを知ることもできる。
「ホノルル ファーマーズマーケット」と検索すれば、いくつもの候補が出てくるので、自分が気になるファーマーズマーケットに足を運んでみるといいかもしれない。
02.
Farm to Tableで
ハワイらしい食材を知る
地産地消を大切にしようという考えが広まったことにより、世界中で「Farm to Table」が盛り上がりを見せている。もちろん、ハワイも例外ではない。
Farm to Tableのおもしろさは、食を通じてその地域で栽培されている野菜や果物について知識を深められること。加えて、気候風土や風習などについても知ることができる。
もしホノルル滞在中に雨の日が重なってしまったら、Farm to Tableのレストランに行ってみるのもいいかもしれない。そこで食材について質問することで、新たな発見があるはずだ。
ちなみに、「Village Burger」というハンバーガーショップは、カジュアルにFarm to Tableを楽しめるように配慮している。レストランだけではなく、こうした場所でも地元の食材が食べられるので、自分のスタイルに合う場所を見つけてほしい。
03.
ファームツアーで
ハワイの大自然を体感する
ファーマーズマーケットやFarm to Tableを体験してみたら、きっと栽培環境が気になってくるはずだ。どのような想いで、どのような場所で、どのように栽培されているのか──。これらを一度の機会で知ることができるのは、ファームツアーだ。
例えば、「O.K. Farms」という農園は1000エーカー(約120万坪 / 東京ドーム約85個分)の土地を所有しており、非常に豊富な野菜と果物を栽培している。彼らのファームツアーに参加すれば、ハワイの大自然を体感できるし、どのような生態系が成り立っているのかも知ることができる。
ちなみに、ハワイで虹を見られる確率は雨季が一番高い。もしも広大な自然にいるときに虹が見られたとしたら、きっといつまでも心に残る景色になるだろう。
農業を軸に旅をすれば、ハワイの文化や伝統、風習を今以上に楽しめるようになる。何回もハワイに行って、旅先で何をしようかを迷っている人がいれば、ぜひ参考にしてみてほしい。