時代に合ったエアラインを目指して。ZIPAIRが取り組む5つのこと
ありとあらゆる情報にアクセスできるようになった今、非常にたくさんの人が「企業の想い」「商品・サービスの開発背景」「社会に及ぼす影響」などを調べてから、それらに共感したり支援するかたちでお金を使うようになった。今の消費のあり方を表す言葉として「買い物は投票だ」と言われるのは、こうした消費の変化が大きく影響している。
航空業界は時代の変化に対応しているだろうか? 生活者が選べる選択肢は大きく分けて2つ。フルサービスキャリア(FSC)か、ローコストキャリア(LCC)か──。簡単に言えば、サービスもしくは価格でしかキャリアを選べないということだ。でも、今、必要とされているのは、そのどちらも大切にしているキャリアではないだろうか?
ZIPAIRが理想とするのは、今の時代に合ったサービスクオリティと究極のコストバリューを両立したエアライン。そして、航空業界の新たな基準を作る「NEW BASIC AIRLINE」を目指すこと。
この記事では、ZIPAIRの掲げるビジョンを実現するために取り組んでいる5つの事例を紹介したい。
01.
地球の未来を見据えた選択肢を提供
ZIPAIRは、就航当初から機内で使用する製品の脱プラスチック化を目指し、機内食容器は紙製、機内食を運ぶドロワーは再生プラスチック製のものを採用している。プラスチックごみは海洋汚染の一因であり、分解にも非常に長い時間がかかってしまうためだ。
また、プラスチックの製造には石油資源が使われており、それを燃やすことによって温室効果ガスが排出されてしまうという側面もある。そんな環境負荷を可能な限り低くするために、ZIPAIRはプラスチックに取って代わる原料を使用している。
ZIPAIRのオンラインショップもまた、同じ想いを持って運営。「サスティナブル」というカテゴリーを設け、環境問題や社会問題を本気で解決しようとしているブランドの商品を取り扱っているのだ。
大量生産・大量消費・大量廃棄のあり方に基づいた商品ではなく、地球の未来を見据えた商品を豊富に取り扱い販売することで、ブランドと足並みを揃えて、生活者と一緒に持続可能な未来をつくり上げたいと考えている。
02.
機内食で「サーキュラー」を実現
地球の未来を見据えた選択肢を提供することの一環で、ZIPAIRでは「コオロギパウダー」を利用した機内食を提供している。この背景にあるのは「タンパク質クライシス」と「食品ロス」だ。
「タンパク質クライシス」は、今後30年で世界人口が77億人から97億人まで増加すると予測* されるなかで、畜産による牛肉や豚肉、鶏肉などの供給量が追いつかず、人間がタンパク質不足になってしまう可能性がある社会問題だ。また、世界では年間約13億トンもの「食品ロス」が発生しており、その量は世界で生産されている食品の約1/3に相当するという試算もある*。
そんな2つの社会課題を同時に解決し得るのが昆虫食。雑食の昆虫であれば何らかの理由で捨てられてしまう食料で飼育可能で、その昆虫は食肉に代わるタンパク質の供給源になるのだ。加えて、こうすることによって生産から廃棄までをサーキュラー型でつなげることができる。
ZIPAIRでは環境負荷をかけない機内食が当たり前の選択肢の1つとなるべく取り組んでいるので、利用の際にお試ししてみてはいかがだろうか。
*参照:国際連合広報センター
*参照:国連食糧農業機関
03.
女性にも環境にも優しい選択肢
ZIPAIRの取り組みは「環境」だけではなく「人」も対象にしている。その象徴となるのが、2021年末より機内販売品としてBé-A〈ベア〉の吸水ショーツを取り扱っていることだ。
生理のタイミングを正確に予測するのは非常に難しい。機内預け入れの荷物にナプキンやショーツなどが入っていればいいけれど、すぐに取り出せないこともある。
また、使い捨てのサニタリーアイテムにはプラスチックが含まれており、正しく処理されないと海にそれが流出してしまう可能性がある。繰り返し使える吸水ショーツは、ゴミを出す機会が圧倒的に少なくなる。環境負荷を軽減する身近なグッズだと言ってもいいだろう。
こうした悩みを解消するべく、ZIPAIRは「Be-A Japan」と業務提携も締結。機内時間を心地よく過ごしていただき、さらには環境課題への取組として吸水ショーツを機内販売品に採用している。
「人にも、環境にも優しく」旅を楽しんでもらう取り組みだ。
04.
挑戦する若者たちの翼に
ZIPAIRは、周りに流されずに自分のやりたいことを追求している若者を応援している。こうした力こそが社会を変える可能性があると考えているためだ。
最初に活動をサポートすることにしたのは、フリースタイルバスケットボーラーであるBUG!?さん。彼はフリースタイルバスケットボールカルチャーで最も歴史と名誉ある大会「WFBA FREESTYLE BASKETBALL BATTLE JAPAN CHAMPIONSHIP」で史上最多となる3度の優勝を飾った実績を持っている。
この他にも新たなフリースタイルバスケットボールの歴史を刻み続けている。
現在は、表現やスポーツの素晴らしさ・楽しさを国籍や性別はもちろん、老若男女問わずに提案し続け、活動理念である「ボール一つで世界が繋がる」をテーマにスキルはもちろん、トレードマークのクラウンのマスクを被り、そのキャラクターを活かしたショーケースやプロジェクトはジャンルの垣根を越えて自身の活動の幅やフリースタイルバスケットボールカルチャーの普及を目指す。
「挑戦する若者たちの翼」になるために、ZIPAIRでは今後も他のエクストリームスポーツやストリートスポーツで活躍する若者たちを応援していく予定だ。
ZIPAIR役員が語る
若者海外進出支援プロジェクト
「ジブンの翼を探す旅」
バックストーリー動画はこちら
05.
テクノロジーを駆使して旅を快適に
航空業界の新たな基準を作る「NEW BASIC AIRLINE」を実現するための取り組みとして、ZIPAIRは「テクノロジー」にも力を入れている。日本の国際線としては初めて、インターネットサービスを無料で提供しているのだ。
これによって、新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックによって広まったリモートワークの需要にも応えられ、長時間のフライトでも自宅と変わらない過ごし方をできるようになる。
また、専用アプリをダウンロードしておけば、予約から搭乗までにやることをナビゲートしてくれるようになっている。搭乗前にはチェックイン状況やゲート情報をプッシュ通知でお知らせ可能だ。
ここで紹介した5つの取り組みは、ZIPAIRが今の時代に合ったサービスクオリティと究極のコストバリューを両立したエアラインになるために力を入れていることの一部。今後も多くの人から支持されるエアラインになるために、様々なことに挑戦したいと考えている。